普段使いもできる省エネ省スペース録画鯖を作る(PX-Q1UD /LattePanda Alpha 864s)
ずっとメインPCで録画をしてきました。
録画機としても使っているため24時間稼働しっぱなし。電気代はもとよりお高いパーツを無駄に消耗しているようでちょっと心苦しかった。
【メインPCスペック概要】
CPU:i7-8700
メモリ:64GB DDR4
GPU:GeForce RTX 2080Ti
ストレージ:SSDが合計1.2TBくらい、HDDが合計10TBくらい
最新ゲームをぬるぬる動かすために組んだこのPCを24時間ぶん回してるのはちょっともったいない。
とはいえ新しく組むのにミドルタワーはちょっと置き場に困るし、せっかくなら安CPUもいいけど更に省エネに特化したい。とはいえ録画だけのために作るのももったいないからゲーム以外の普段遣いにも耐えうる性能にしたい…etc
そんな事を思いながらずっと動けずにいた。
Raspberry Piなんかで組めば最低限の性能で録画機としては最高のコスパで実現できると思うけど、Linuxの録画環境勉強しなおすのが面倒くさいのと、やっぱり普段使いしたいのでそれなりのマシンパワーのあるシングルボードPCにしたい。そんな都合のいいマシンあるわけ…
あったよLattePanda Alpha 864s!
www.lattepanda.com
こいつはCPUにIntel 8th m3--8100yというノートPC向けの中でもかなりワットパフォーマンスに優れたCPUを積んでいます。
このサイトのワットパフォーマンスの項目とか見るとわかります。
btopc-minikan.com
ワッパだけでなく性能もそれなりに良い。
しかもこのLattePandaはM.2スロットもついているのでNVMeなSSDも挿せるんです。
そしてメモリも8GB積んでいるので本当にストレスのない普段使いが可能なのです。
Raspberry Piと比べると流石に大きいけど、それでもかなりちっちゃい。
年末部品を買い揃える
12月28日、LattePandaを輸入しているお店があると聞きいざ秋葉原に。輸入でも良かったけどせっかくの年末年始休暇なので1日で全て揃えちゃおうという浅い考え。
基本的に休日は引きこもりの民なのでオタクコンテンツを嗜む身とはいえ秋葉には数えるほどしか行ったことないのでお店探しに苦労した。
あえてgoogleマップは使わずにお店の地図のみを頼りに歩きまくった。
やって来たのは秋月電子さん。お店の奥の方にLattePandaのPOPが貼ってあったので店員さんに「これください」で普通に買えた。
その他色々なお店を回って録画鯖を作るのに買ったものがこちら。
◆LattePanda Alpha 864s
LattePanda Alpha 864s (Win10 Pro Activated) | Tiny Ultimate Windows/Linuxデバイス 販売元:LATTEPANDA
価格:¥ 79,779 |
Amazonで見つけたのはお高いので秋月電子のHPやメーカーから直接輸入した方がいいです。
akizukidenshi.com
Windowsが入ってるのと入ってないのがあるけど自分はWindows10アクティベート済みの物を買った。Linuxや既に別OSを持ってるならOS無し版の方が安いのでそっち買った方がいい。
◆HDD
【国内正規代理店品】Western Digital WD Blue 内蔵HDD 3.5インチ スタンダードモデル 6TB SATA 3.0 (SATA 6Gb/s) WD60EZAZ-RT 販売元:Western Digital
価格:¥ 11,089 |
6TBの物を買った。8TBまで行くとまだちょっとお高い。
◆SSD
【国内正規代理店品】Western Digital WD Blue 内蔵SSD M.2-2280 3D NAND 採用250GB SATA 3.0 5年保証 WDS250G2B0B-EC 販売元:WESTERNDIGITAL
価格:¥ 4,980 |
M.2スロットがあるので起動用のSSDも買った。
OS起動用なので250GBで十分。
◆電源とUSBケーブル
ミヨシ MCO USB PD(PowerDelivery)対応 USB-ACアダプタ USB-C・USB-A 3ポート(45W出力) ブラック IPA-C03/ BK IPA-C03/BK 販売元:ミヨシ
価格:¥ 3,609 |
Nimaso USB C/Type C to Type C ケーブル 【PD対応 100W/5A急速充電 1m】 MacBook Pro、iPad、Matebook、 Xperia、Galaxy等Type-c機種対応 販売元:Nimaso
価格:¥ 999 |
LattePandaには本来USBケーブルとACアダプタが入っているけれど、日本の規格に合ってないだかPSEマークが付いていないだかで、秋月電子で売ってる物には付属していない(たぶんお店で抜いて販売してる)ため別途購入が必要。
LattePandaは45W対応のものを使えと言っているので45W出力可能なものを買おう。
普段スマホの充電に使ってる組み合わせのUSBケーブル挿しても起動しなかった。
◆PX-Q1UD
PLEX USB接続型フルセグ対応地上デジタルTVチューナー PX-Q1UD 販売元:プレクス
価格:¥ 12,270 |
TVチューナー。地デジのみ対応の物だけど、USBに挿すタイプの奴なので採用。というか我が家にBSアンテナ立ってないからこれでいい。4番組同時録画可能な凄いヤツ。
こんな記事に辿り着く人に言うことでもないけどBCASカードとか入っていないのでそのまま買っただけだと動かない凄いヤツ。
◆SATA→USB変換
オウルテック 2.5インチ/3.5インチSATA HDD用アダプタ ACアダプタ付 SATA⇒USB3.0 USB3.0 新IC UASP対応 ガチャポンパッ!でデータ移動 OWL-PCSPS3U3U2 販売元:オウルテック
価格:¥ 1,423 |
LattePandaはSATAポート無いのでUSBに変換する奴を買った。
もしかすると探せばM.2スロット→SATAな変換パーツがどこかで売ってるかもしれない。
レビューで上位3つが怒涛の使えない的な書き込みだけど普通に使えた。
◆USBハブ
Digio2 USB3.0 4ポートハブ ブラック UH-3054BK 販売元:ナカバヤシ(Nakabayashi)
価格:¥ 1,380 |
【 サンディスク 正規品 】5年保証 USBメモリ 64GB USB 3.0 スライド式 SanDisk Ultra SDCZ48-064G-J57 販売元:サンディスク
価格:¥ 1,279 |
OSの再インストール用に買ったから別に必須ではない
OSを入れ直す
デフォルトではeMMCストレージにOSが入っているけれど、せっかくなので買ったSSDにOSを入れて起動したい。
LattePandaにはOSの再インストールメディアは付属していないので、まず普通に起動して以下サイト等を参考にプロダクトキーを確認してメモしておく。
pc-karuma.net
OS自体はMicrosoftが配布しているので公式から入手
www.microsoft.com
公式からツールを入手したらガイダンスに沿って進める。
今回は買ったUSBメモリをインストールメディアにした。
一通り準備が終わったらLattePandaを再起動。ブード画面中にEscを押せばBIOSの設定画面が開く。今後はSSDで起動するからeMMCは何かあった時の予備として無効化しておく。
ChipsetタブのeMMC SupportをDisabledにすればeMMCは起動時に認識されなくなる。
後はさっき作ったUSBメモリを挿して起動すれば、USBが起動ディスクとして自動的に認識されてOSインストール画面が出てくるのでSSDにwindows10をインストールする。
OSインストールの途中にプロダクトキーを確認されるが、なぜかメモしておいたプロダクトキーが通らない。しょうがないので一旦認証は後回しにしてOSインストール後、Windows上でリトライしたら承認が通った。
図工のお時間
OSが起動する所まで行ったので次はごちゃごちゃした配線をまとめる。
せっかく本体が小さいので省スペースなガワに収めたい。
最初は網みたいな奴を買って結束バンドか何かで固定して壁にでも貼り付けようと思ってた。
そして近所のダイソーへ向かうも思ってたような奴が見当たらなく網案は断念。
収納スペース関連の置き場を眺めていると、上に重ねて積むタイプの小箱みたいなのが組み合わせて使えそうだったので採用。
大きいフタ付きの奴が200円、小さいトレイみたいな奴が100円の計300円。
100均ダイソーで買える、整理収納アドバイザーおすすめグッズ6選
写真撮るの忘れたので他サイトから。
収納なので上が開くようにしてるけど、今回は逆にして使った。
大きい方の底に穴を開けてLattePandaをネジ止めして固定する。
そして小さい入れ物をカバーとして使う。
大きいボックスはACアダプタ関連とかHDDとかコンセントの拡張タップとかごちゃごちゃする物をまとめて押し込んだ。
普段日曜大工的なことを全くしないので穴を空けるだけでのに一苦労。
他のチューナとUSBハブは心が折れたのでガムテで無理やり固定した。見た目とは…
あと何も寸法図らずに買ったけどかなりギリギリだった。
この上にもう一つ底の浅いボックスを被せて完成だけど、USBを挿す穴や背面のケーブル類を通す穴が無い。穴がないなら空ければいい。家にあった糸ノコで無理やり切る作業が発生した。つらい。
気合で開けたやつ。線がガタガタだったので黒いビニールテープを貼って若干ガタガタ感を隠した。
背面。左からアンテナ線、HDDと繋がってるUSBケーブル、電源供給のUSBケーブル、優先LANケーブル、HDMIケーブル、BluetoothとWi-Fiのアンテナ。
写真では隠れてるけど下のボックスもケーブルを通す穴を空けている。
半透明なボックスしか売ってなかったけど、若干透けているせいで見た目がよろしくない。
電源周りをごちゃごちゃさせたくなかったからコンセントのマルチタップも下段に格納してコンセント1つ挿せば電源周りは全部解決できるようにした。
誤算だったのはマルチタップと各々のACアダプタとHDDが想像以上に場所を取ってしまいPX-Q1UDのACアダプタが入らなかった。
USB給電だけでも動くけど、3番組同時再生はできても4つ目が凡ドライバが応答しなくなる。ACアダプタ挿せば4番組同時再生できるのかな…試してないから分からない。
まあ3番組同時録画できれば大丈夫だろうとそのまま使ってる。
今の所ACアダプタ挿さなくてもドロップ多発とかしてる訳じゃないので問題なく使えている。
後は忘れない内にTS抜きあれこれの設定を書き留めておきたいけど力尽きたので後日にします。
【追記】2021/1/12
見た目をマシにした